規定以上に希釈して使っている
塗装工事で1番大切なのが当たり前ですが塗料です。
ほとんどの塗料は、塗る前に少し薄めて使うのが普通です。
塗料の特性によって水性の場合には水で、溶剤系の塗料の場合には、シンナーなどで「希釈」します。
「希釈」と言うのは、薄めると言う意味で、塗料を薄める割合を「希釈率」と言います。各塗料メーカーが、その塗料の生の耐久性を発揮するのに最適な希釈率の基準を決めています。
シリコン塗料には濃度に差があるのですが、材料+塗りの技術で良さが出るものなのです。
ところが中には、このメーカーによる希釈率の基準を無視して、来て以上に薄めて使ってしまう悪質業者もあります。
規定上に薄めれば、塗料の量が増えてその分塗料が節約できることになります。
塗料の粘りがなくなるので刷毛などで塗る場合に早く塗ることができるようになり職人さんは楽なのです。
こんな手抜き工事では、塗料の本来の性能が発揮できない上に耐用年数も短くなってしまいます。
自社のオリジナル塗料があると嘘をつく
「一般のものより優れた自社開発の塗料があるから安くできる」と勧誘してくる訪問営業の会社があります。
塗料はいわば塗装の命ですから、なるべく良いものを使いたいものです。
自社開発をしていると言っている会社の塗料は、よく見ると、ほとんどの場合OEM (納入先ブランドによる住宅製造商品)商品で、「自社開発「とは言えないものだったりします。
ただ、OEMの塗料が悪いわけではなく、OEMなのに自社開発と偽っていることが問題なのです。
日本国内には、世界に誇る塗料メーカーが存在しますが、中小企業が開発した構成の高機能塗料にも良いものがたくさんあります。
これらのコストと性能を目利きをする役割が塗装業者に多く求められており、そうした塗装屋さんを選ぶことが大切なのです。