劣化箇所の確認:屋根編

スレート屋根の場合


現在、住宅等の屋根の部材で主流となっているスレート屋根は、セメントと先を混ぜて、厚さ約5ミリほどに成型された板状の屋根材です。
カラーベストやコロニアルと呼ばれるものが一般的ですが、スレートは、繊維の種類によって「
石綿スレート」と「無石綿スレート」に分けられます。
セメントと混ぜる繊維の一部に石綿を使用しているものが石綿スレートと呼ばれています。
石綿はいわゆるアスベストと呼ばれる有害物質ですが、アスベスト規制が強化された平成18年以前のスレート化が進んでスレート自体を葺き替える工事をする場合などには、アスベストが飛散しないように、工事を担当する業者と綿密に打ち合わせをする必要があります。
スレート屋根の劣化は、塗膜が剥がれて、その上にカビや苔が発生したりします。
塗り替えの際には、このカビやコケを丁寧に洗い流さなくてはなりません。

トタン屋根の場合


スレート屋根や瓦屋根に比べて、トタン屋根などの金属系の屋根は、塗料や塗膜の劣化によって、サビや腐食が問題となります。
東北や北海道などの雪の多い寒冷地などでは、金属系の屋根が多く採用されているようです。
トタン屋根も、厚みのあるトタンの内部にウレタン断熱材をつけたものや、防音・断熱効果を高めたものが開発されています。
塗り替えなどのメンテナンスに当たっても、その屋根の種類や素材を、見極めなければなりません。
既存の塗膜が剥がれてしまい、塗膜が劣化してサビが発生します。こうなった場合には、速やかに塗り替えが必要になります。

劣化箇所の確認:付帯部編

破風板の場合


破風板というのは、切妻造りなどの家で山型の面の屋根の下に沿って設置されている化粧板のことで、その名の通り「風邪を破る板」という意味で、屋根瓦の下や屋根内部に吹き込む風を防止するのが主な役目です。
それだけに破風板の部分の塗装は剥がれやすくなっています。
破風板は、屋根の下にあって、ある意味で装飾的な役割もあります。
したがってこの部分がくすんでいたり、塗装が剥げていたりすると、建物の印象までみすぼらしくなってしまいます。
破風板などの木部は、塗料の劣化が進みやすく剥がれなどが起きやすいので、ある程度塗装面のひび割れや剥落がみられたら、早めの塗り替えが無難です。

雨どいの点検


雨どいは、屋根の縁に取り付けられて、屋根から流れてきた雨水が建物の外壁などにかからないようにして、外壁などの腐食を防止する大切なものです。
もし雨どいがなかったら雨水が屋根の軒先から外壁に直接伝わり外壁内部を腐食させる恐れがあります。
また雨水が直接地面に落ちると、地面に溝ができたり、建物の基礎を不安定にさせてしまうことになりかねません。
雨どいは、落ち葉などのゴミ雨どいの内部にたまり詰まってしまい継ぎ手のコーキングなどが劣化して水漏れを起こしたりします。
また雨水や雪の重みで変形したり、塗装の劣化が進んで腐食したりというトラブルがつきものです。
ゴミなどを取り除いて詰まりを解消したら、樋のサビや腐食防止のために塗装が必要になってきます。
樋の塗り直しには、足場を組み立てる必要がありますので、外壁や屋根の塗り直しとタイミングで一緒に雨どいの塗り直しも行ったほうが効率的です。
雨どい自体の設置の仕直しにしても、樋だけのために足場を組むのはもったいないですからね。